インド、ミャンマーにルピーによる貿易促進要請=輸出業者団体
2020年3月27日、インドの高知で、コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延を制限するための21日間の全国的なロックダウン中に、保護手袋を着用して市場でインドの紙幣を数えるトレーダー。ロイター/シバラムV
[ニューデリー 12日 ロイター] - インドはミャンマー政府に対し、以前に合意された相互通貨による貿易決済のプロセスを加速するよう要請したと、輸出業者団体関係者が月曜日に明らかにした。
インドの輸出業者の代表団はインドを訪問中のミャンマーのアウン・ナイン・ウー貿易相と東部コルカタ市で会い、この問題を提起した。
エンジニアリング輸出促進評議会の元会長PK・シャー氏は会合後、ロイターに対し、「ミャンマー大臣は、新たなメカニズムが間もなく稼働すると確約した」と語った。
外貨準備不足に直面しているミャンマーは昨年、米ドルへの依存を減らすため、タイバーツや中国人民元とともに公式決済通貨としてインドルピーの受け入れを近く開始すると発表した。
輸出業者らによると、この協定はインドからの医薬品や製造品の輸出に加え、ミャンマーからの豆類、木材、その他の製品などの輸入増加に役立つだろうという。
シャー氏は、現地通貨を通じた新たな貿易メカニズムが発動されれば、両国間の貿易は現在の18億ドル水準から大幅に増加すると述べた。
中央銀行であるインド準備銀行はこれに先立ち、国営パンジャブ国立銀行に対し、ミャンマーとの外国貿易決済のための特別ルピー・ヴォストロ口座(SRVA)の開設を認可していた。
このメカニズムの下で、ミャンマーはインドへのすべての輸出の支払いをインドルピーで受け入れることになり、同じ輸出収益をインドから輸入される商品やサービスの支払いに使用できるとEEPCは述べた。
同紙によると、PNBはミャンマーのCB銀行とミャンマーUAB銀行に対し、特別取り決めに基づきインドルピーとミャンマーの現地通貨チャットで貿易決済を行うためのボストロ口座を開設するよう打診したという。
しかし、ミャンマー政府は他の銀行を新たなメカニズムに参加させたいと考えていた。
シャー氏は「合意されたメカニズムを発動する決定が間もなく発表される可能性がある」と述べた。
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